Christiane F.


クリスチーネ・F/1981/Germany/Natja Brunckhorst, David Bowie

"クリスチーネ"という少女がDrugに溺れていく実話、"Wir Kinder vom Bahnhof Zoo"を元に映画化されたもの。


この映画で主役を務めたNatja Brunckhorstを含め、Live映像に出てくるDavid Bowie氏以外、全員、素人の役者さんのようです。 (驚)


まだ10代、子どもでも大人でもない思春期真っ只中、Heelsで歩く姿がたどたどしくて危うくて。

無知故の、ほんの軽い気持ちから、次第に深い暗闇から抜け出したくても抜け出せなくなり、灰と化して堕落していく様が何とも生々しい。
せっかくの美女も、あっという間に見るに堪えない醜い姿へと変貌してしまう。
思わず目を覆ってしまうシーンがあるのですが、明らかに "人間ではなくなる" ということが容易に見て取れます。
この先、良いことなんて何もないのです。

まだ自分自身が生まれる前の作品であり、このヴィンテージ感溢れる映像が何とも格好良いのですが、10代の頃、思わずジャケ買いしたDVDにもかかわらず、
当時、この内容には相当な衝撃を受けてしまい鑑賞拒否反応を示してしまったことを覚えています。
未来ある若者たちに、あってはならないですね、こんなこと絶対に。