Il Portiere di notte/1974/Italy/directed by Liliana Cavani/Charlotte Rampling etc.
シャーロット・ランプリング氏といえば、個人的にフランソワ・オゾン監督作品、というイメージが強いのですが、
イタリア出身の映画監督・映画脚本家リリアーナ・カヴァーニ監督による"愛の嵐"も又、
彼女を知る上で欠かすことのできない、世代を越えて現在も色褪せることない作品のひとつ。
第二次世界大戦中から十数年後までの欧州での時代背景を通し、
シャーロット・R氏の透明感溢れる可憐な少女から、気品漂う大人の女性に至るまでの美貌に惹き込まれるばかりではなく、
倒錯的な愛欲(良識に反する性的嗜好)へと溺れていく姿はとても残酷で悲しく、美しくもあり、圧倒される。
当時はその革新的な内容から辛辣なコメントを浴びせられたこともあったそうですが、
この作品に関わった方々のタブーに挑戦する姿勢だったり、未知なる作品を創り出す才能だったりがバイタリティに溢れていて、
それを多様な受け止め方で鑑賞できるひとたちがいるということは、自由で、豊かであると思うのです。
(↑リリアーナ・C監督とシャーロット・R氏。)
映画の中の知的で優美な雰囲気と、ひと際目を惹く装いや佇まい、着実に培ってきたキャリア、
全てが格好良いシャーロット・R氏。
改めて、美しいひとだな。