LE REDOUTABLE




グッバイ・ゴダール!/2017/France/Directed by Michel Hazanavicius/Louis Garrel, Stacy Martin

アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝小説"Un an après(それからの彼女)"が原作のようです。

ゴダール作品は、魅力的なミューズたちや独特な技法(ジャンプカット)などが印象的だったりしますが、
それだけではなく、彼の哲学や、政治を含む当時の背景が色濃く反映されていたりして、
後追い世代にとっても深く考えさせられる機会を持つことができる作品が多いように感じています。


同作品の中でもその技法だったり、パリの五月革命だったりが描かれています。
この映画の中のゴダール氏は、前のパートナーからのトラウマ...(?)なのかわかりませんが、
お相手が他の男性に目移りしてしまうことを過剰に恐れていたりして。
政治への熱量や、偏屈で面倒くさい人柄など、全体的にコミカルに描かれていて笑えました。
美しいルイ・ガレルが、あそこまで面影を残さずゴダール氏に成り切り、
どこまでもチャーミングなステイシー・マーティンは可愛く、愛に溢れている作品だった。